こんばんは。
片瀬慶子です。
今日は、洗濯にまつわることなので、家政学士の観点からお伝えします。
白いTシャツ、パジャマ、インナーなどの日常汚れを効率的に落として、
キレイな服で毎日を快適に過ごしたい方は
読んでくださいね。
汚れも落ちますが、加齢臭などのニオイにも効きますよ♪
※色・柄のシャツは色あせが予想されますので、注意してください。
また、少しだけ手間がかかるので、服に興味がない方は、スルーしてくださいね。
ではさっそく洗濯の手順を書いていきます。
1.洗濯機に水(出来れば40度くらいのお湯)をはります。
2.そして、洗剤を洗濯機に入れます。
3.洗濯のコースを選び、「洗い」にして、撹拌し、洗剤を泡立てた状態にします。
ここでは、洗剤をよく溶かすのがポイントです。
4.モコモコ泡立った状態のときには洗浄力が高いので、衣類を洗濯機に入れます。
(界面活性剤や漂白剤、香料、りん酸塩等が無添加の洗剤は、泡立ちが少ないです。)
5.いつもの洗濯コースで「洗い」ます。(目安10分)
これで結構汚れが出てきます。水が黒く、汚いはずです。
6.「洗い」終わった後、ニオイや汚れが気になる方は、次のことを試してみてください。
ニオイや汚れがひどい、または厚手のものの場合は、「押し洗い」をします。
ポイントは、水の中から出さずに、沈めたり、浮かせたりを20回ほど繰り返すだけ。
決して揉まないでくださいね。
また、これを実行する際は、手が荒れるので手袋をするのがおススメです。
7.洗い終わった後は、いつものコースで「すすぎ」、「脱水」をし、
乾燥させてください。
汚れが落ちやすい洗濯の方法は、以上です。
汚れ具合によって、やり方を変えてみてくださいね。
襟汚れがひどいときの洗濯法は、別記事にします。
なぜ泡を作るのがポイントか? というと。(ここからは時間がある方は読んでください。)
汚れ落ちの効果を最大限に活かす目安にするためです。
洗剤を水に溶かすと、泡ができます。
この泡は、水の中に「気泡」を取り込んで、壊れないように安定化させるためにあります。
よく泡立つ濃度は十分な洗浄力があるので、泡立ちの程度で洗浄力がはっきりわかる
という目安になります。
洗剤(界面活性剤)の効果とは?
界面活性剤には、乳化・分散、起泡・消泡、湿潤・浸透、洗浄、再汚染防止という働きがあります。
水と洗剤でできた洗浄液を作り、洗浄液に衣類を浸すと、
まず「布」と「汚れ」の、それぞれの表面が濡れます。
そして洗浄液が、「布の繊維」と「汚れ」の間にしみ込こみ、(浸透作用)
「汚れ」を「布の繊維」からはがします。
さらに界面活性剤(洗浄液)の働きは続き、「汚れ」を「乳化」・「分散」させ、
汚れを水の中に混ざりやすくします。
そして、界面活性剤(洗浄液)の「再汚染防止作用」により、一度繊維からはがされて落ちた汚れが、再び繊維に着くことを防ぎます。
※乳化とは・・・「あの二人は水と油の関係だ」という表現があります。
本来、水と油は、仲が悪い関係です。
元々関係が悪い水と油をそのまま一緒にすると、すぐ離れてしてしまいます。
このとき、洗剤という界面活性剤を少量加えてかき混ぜると、
簡単に水と油は混ざり合うことができます。
なので界面活性剤を加えることで、安定した乳化液をつくることができ、
汚れ落ちが良くなります。
ここでは分かりやすく合成洗剤を挙げて説明しましたが、
洗剤には界面活性剤ゼロで、洗浄液の中でメダカが泳げるほど安全な洗剤もあります。
我が家はそのタイプの洗剤を使ってますが、陰イオンの力で、驚くほど汚れが落ちます。
お肌が弱かったり、ご家族にアトピーをお持ちの方がいらっしゃる場合は、こういうタイプのものがおススメです。
たまに、洗剤をたくさん入れたほうが汚れがたくさん落ちるのでは?と訊かれる場合があります。
ですが、洗剤をたくさん入れても、汚れの落ち具合は
ほとんど変わりません。
洗剤の量が多いと汚れ落ちが変わらないばかりか、すすぎの回数が増えることになり、
衣類の痛みも激しくなります。
おまけに地球環境にも、経済的にも良いとは言えません。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
洗濯は、洗剤をよく溶かすのが効果的です。
洗剤の性質を知って、洗濯上手になってくださいね!