こんにちは。イメージコンサルタント・片瀬慶子です。
先日、あるお友達のお宅におじゃましました。
フローリングのおうちが多い今でも、客間に和室があるおうちって、まだまだありますよね。
旅館に泊まるときもそうですが、和室に通されたとき、ちょっと緊張してしまう方、意外と多いんです。
今回は、そんなときに知っておきたい和室での基本マナーを、初心者の方でもわかりやすく、やさしくご紹介します。
これを読めば、いざというときも安心してふるまえるようになりますよ。
和室マナーの基本は「敬意と気配り」
和室では、洋室よりも相手への敬意や空間への気配りが大切にされます。
ちょっとした所作にも心があらわれるのが、和の空間の美しさでもあるんです。
でも、緊張しなくて大丈夫。
まずは3つの基本の心がけを覚えてみてくださいね。
・丁寧に動く
・静かに座る
・相手やお部屋への敬意を忘れないこと
が大切です。
① 席に迷ったら ー 床の間の前が「上座」
和室で案内されたら、床の間(とこのま)の前が上座になります。
もしその場所を勧められたら、素直に座ってOK。
席を勧められなければ、まずは入り口のそばに正座して静かに待つのがマナーです。
② あいさつは、必ず座ってから
和室では、立ったままあいさつをするのはNGです。
相手を見下ろすような形になるので、失礼にあたります。
座って目線を合わせて、やわらかくごあいさつをしましょう。
それだけで、あなたの品のよさが自然と伝わりますよ。
③ 手土産は座って渡すのが正解
お渡しするもの(手土産など)がある場合は、座った状態で渡します。
そして、「どうぞお納めください」など一言添えると、より丁寧な印象に◎
④ 座布団のマナーも、さりげなく
つい忘れがちなのが座布団の使い方です。
・踏まない
・座布団の上であいさつをしない
まずは座布団の横か下に正座してから、にじるようにして座布団に上がります。
ほんのひと手間ですが、これができると一目置かれますよ。
⑤ 敷居と畳の縁は踏まないように
和室には絶対に踏んではいけない場所があります。
それが「敷居」と「畳の縁(ふち)」です。
昔は畳の縁に家紋が織り込まれていたほど、大切な場所。
今もその名残として、踏まないのがマナーとされています。
気をつけるだけで、丁寧な人と思ってもらえますよ。
⑥ 床の間がない場合はどうする?
床の間がない場合は、入り口から遠い場所が上座になります。
ただし、まれに「下座床(げざどこ)」というつくりになっていることも。
この場合は、入り口から遠くて、床の間がよく見える場所が上座と考えればOKです。
※下座床は、入り口から遠いところも上座、床の間の前も上座というふうに、上下関係がないようにつくられた部屋
⑦ 床の間には荷物を置かないで
床の間は、もともと神様やご先祖様をお祀りする場所とされてきました。
今でもその名残があるため、床の間にバッグやお土産を置くのはNGです。
荷物は、座る場所の近くや部屋の端にそっと置くようにしましょう。
まとめ ー やさしさと思いやりが一番のマナー
マナーは「型」ではありますが、その根底にあるのは相手への思いやり。
ちょっとした所作でも、あなたの心づかいはきっと伝わります。
「知らなかった」から「気をつけられる」に変わっただけでも、もう一歩前進です♪
次に和室に通されたときには、今日の7つのコツを思い出して、丁寧にふるまってみてくださいね。
和室のマナーが身につくと、立ち居ふるまいに自信を持てるようになります。
旅館でのふるまいや、和食の席でのマナーなども気になる方は、よろしければ他の記事も読んでみてくださいね。
あなたの素敵が、一歩一歩育ちますように。