服選びで一番大切なのは素材。おしゃれはタグを見ることから始まります

洋服の素材について

 

「可愛い」「安い」より先に見るべき場所とは?

皆さま、突然ですが、
お洋服を買うときに、まずどこをチェックしてますか?


サイズとお値段、それはもちろん大切です。それぞれご事情があるでしょうし。

そうは言っても、実は、一番最初に見るべきものがあるんです。
それが素材

素材は、見た目の上質感・着心地・長持ち・印象、すべてを決める服の心臓部。

とくに、セカンドハンド(古着)を選ぶときは、サイズと同じくらい、素材が重要です。

 

素材を見ない買い物は、失敗する可能性大

洋服で重要なのは、素材とシルエット。
しかし、どんなにシルエットがきれいでも、素材が悪いと、着た瞬間に安っぽく見えることもあります。せっかく買ったのに、残念ですよね。。

素材をチェックするには、必ずタグ(品質表示)や札を見ること。
これを見ずに買ってしまうと、せっかくのお買い物が、見た目も着心地もいまいちに終わる可能性が高くなります。

 

素材の基本を知らないと、服を見る目が育たない

素材には大きく分けて、天然繊維化学繊維の2種類があります。
ここを理解しているかどうかで、あなたのファッションリテラシーは大きく変わります。

天然繊維とは

自然から生まれた素材で、肌なじみが良く、風合いに深みがあります。

代表的な素材:
・綿(コットン)
・絹(シルク)
・麻(リネン、ラミー、ヘンプ)
・毛(ウール、アルパカ、モヘア、カシミヤ)
・皮革(レザー)

天然繊維は価格が高い傾向にありますが、その分上質で、見た目にも高級感があります。冬の静電気を防ぐ効果もあります。

化学繊維とは

石油などを原料に人工的に作られた繊維で、軽くて丈夫、シワになりにくいのが特徴。

代表的な素材:
・ポリエステル
・ナイロン
・ポリウレタン
・アクリル

扱いやすく比較的安価ですが、通気性や質感の面では天然素材に劣ることが多く、肌触りがチクチクする、静電気が起きやすいなどのデメリットも。

再生繊維とは

化学繊維の一種ですが、原材料が木材パルプその他天然素材でできているものです。

代表的な素材:
・レーヨン
・リヨセル
・アセテート

吸湿性・放湿性が高く、なめらかな手触りのものが多く、ドレープ性を持つものが多いです。一方、水に濡れると強度が低下して縮んだり、強い摩擦に弱く、毛羽立ちや白化の原因になることも。

 

天然繊維=高価、化学繊維=安価のワケ

ざっくり言うと、天然繊維のほうがコストも価値も高い傾向にあります。

もちろん例外もあります。
たとえば、プラダのリサイクルナイロンやゴアテックス、ライクラなどの特殊素材は高価です。
でも、特別な表記のない化学繊維の多くは、原価が安い大量生産品

一方、天然繊維にもランクがあります。

・オーガニックコットンや海島綿は通常の綿より高級
・ウールやカシミヤにもグレードがあり、産地や繊維の細かさで品質が変わります

 

「安い服には安い理由がある」

低価格の服の多くは、安い素材×安い工賃で作られてます。

タグを見ると、ポリエステル・アクリル・ナイロンが並ぶことが多いです。
(ただし、プラダのリサイクルナイロンのような、高額なものはあります。)

 

セカンドハンドを買うときは

古着を選ぶとき、スポーツウェアやアウトドア系以外で品質を求めるなら、断然、天然素材をおすすめします。

特にジャケット・コート・スーツは、天然素材のものほど質が高く、シルエットがきれいで、圧倒的に良いものです。

最近よく見かける「ウールライク」などの表示は、ウール風に見せた安価な化学繊維の代表。
見た目は似ていても、残念ですが、着心地と体温を保つ力は劣ります。

 

天然素材を選ぶべきもう一つの理由:サステナビリティ

ファストファッションの拡大によって、世界中でポリエステルやアクリルなどの生産時の環境負荷・化学繊維製衣類のゴミ問題が深刻化しています。

化学繊維は分解されず、最終的にアジアやアフリカなどのグローバルサウスに送られ、巨大なゴミの山・ゴミの島を生み出しています。

そのため、サステナブルな団体やブランドは、
「天然繊維を選ぼう」「これ以上化学繊維を増やさないようにしよう」
と呼びかけています。

つまり、素材を見ることは地球への優しさでもあるのです。

 

素材を知らない=服の世界の素人

素材の知識がない人は、イメージコンサルタント・スタイリストとして働いていても、服の本質を理解していない可能性があります。

そんな人の、「安い化学繊維でおしゃれになろう!」という言葉を目にしたら、その情報はスルーしてOKです。

素材の理解なくして、本当のおしゃれは語れません…

 

服を賢く買うコツ:タグを見る・分からなければ保留する

服を買うときは、まずタグを見て素材を確認。
もし分からなければ、無理に買わずに一旦保留しましょう。

そして、できる限り上質な素材を選ぶ

実は、古い時代の服ほど、質の良い素材が使われていることが多いのです。
そこまで遡らなくても、平成時代の服の方が、圧倒的に素材や作りが良いです。
近年では、同じ品質を新品で手に入れるには、かなり高額になるケースも。

だからこそ、セカンドハンドは宝の山なのです。

 

まとめ ー 素材を知ることは、自分と環境を大切にすること

素材を知るというのは、ただ、服の選び方を知るだけではなくて。

自分の肌に何をまとうか、どんな質感に囲まれて生きるか、地球の未来を選ぶということ。

そしてそれは、見た目も心も上質に育てる選択となります ^ ^

 

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